区分求積の証明
皆さんは区分求積法を知っているでしょうか。
グラフで考えるとわかりやすいです。
とすれば で 軸と曲線の間の面積に収束することがわかるでしょう。
これで、上の定理が成り立つことがわかるでしょうか?否、そんなことはありません。上の場合というのは で 、が単調増加のときのみの議論です。さらに、ちゃんと数式で証明してあげる必要もあります。
では、この定理を証明できる人(証明方法を知っている人)はどれだけいるでしょうか?恐らく、高校生に聞いてみると、あまりいないんじゃないかなと思います。その理由としては、この証明を載せている教科書、及び参考書が少ないということにあります。なので、この記事では高校生でも証明できるように、少し関数の制限を強くしたものの証明を紹介していきたいと思います*2。
証明の前に
証明の前に次の二つの補題を証明しましょう。感覚に頼らずちゃんと式で証明します。
つまりは、積分しても不等式は成り立つよってことです。
少し複雑に見えるかもしれませんが、平均値の定理を使うだけです。